第3回アメリカンフットボールワールドカップ 決勝戦
日本オーバータイムで涙を飲む。
台風4号の関東地方への接近にともない、開催が危惧された決勝戦であるが、試合開始直前には雨もやみ、青空も見える天候になった。フィールドの状況もよく、両チームとも最高のパフォーマンスが期待される。
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試合は日本代表のリターンで始まった。タッチバックとなり自陣20yからの攻撃、先発QB高田は左サイドラインを走るレシーバーがフリーになったのを見てパスを投じるが、わずかに浮いたパスを寄ってきたセフティに奪われた。15yまでリターンされ、いきなりのピンチを迎えた。ここからアメリカは、4プレーでTDを奪い7−0と先制された。しかし第2Q、日本もすぐに追いつく。RB古谷のランと、冨澤のパスでゴール前に迫り、2y地点でタイトなゴールライン隊形からランプレーのフェイクからTEの位置に入ったDL紀平選手にパスを決め7−7の同点とした。次のアメリカ攻撃において、アメリカRBのランに対しファンブルフォース、このボールをDB三宅がリカバー敵陣3で攻撃権を得た。このチャンスにQB冨澤がWR中島に12yパスを決め33y地点まで前進。第4ダウンK金親が50yのFGを見事に決め10−7とリードを奪った。この後両チームともディフェンスが奮起し、ファンブルが連発するハードヒットの応酬となり、ヘルメットが飛ぶシーンも見られ、まさに死闘の様相を呈してきた。前半終了間際アメリカはパスで前進を狙うも日本代表工藤、玉の井らのDB陣のカバーと主将DL脇坂のQBサックなどで第4ダウンに追いこみ、アメリカは27y地点からFGを狙うもここは失敗し、10−7で前半終了。
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後半は日本代表のキックで試合再開。日本守備は研ぎ澄まされた集中を見せ、アメリカの猛攻をしのぎパントにおい込む。しかし日本攻撃もパントに終わる。ここからアメリカはRBによるパワープレー主体の攻撃をみせ、じりじりと前進を開始する。本家の底力を発揮し始めた。アメリカは7分42秒に35yFGを決め同点になった。次の日本攻撃はパントに終わりアメリカは16yから攻撃を開始。しかしここで日本守備にビッグプレーが出た。アメリカのロングパスをDB寺田が見事にインターセプト。日本は敵陣42yで攻撃権を得た。23yまで進むが第4ダウン2yとなり、日本はFGを選択。このキックをアメリカがブロックし、リターンするがこのプレーでアメリカがファンブル。TE黛がリカバーしこの位置で日本のファーストダウンとなった。九死に一生を得た日本は丁寧な攻撃を展開。第4Qに入り、冨澤のパスが切れ味をましてきた。アメリカの複雑なブリッツをかいくぐり、WR長谷川に連続してパスを決めると今度は一転ゾーンディフェンスに変えた守備に対し、RB古谷のランで敵陣6yまで進む。ここで冨澤は右へロールアウトして、スローバックパスをTE黛に決め、TDを挙げた。17−10。日本ベンチのプレーコールと選手の実践が光る得点であった。
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しかしこのままでは終わらない。試合時間のこり5分弱、アメリカは自陣20yから意地のドライブを展開。重厚なヒットに蓄積した疲労の見え始めた日本に対しボディブローのようなランを繰り返し、ついに同点に追いつかれてしまった。17−17。その後両チーム無理をせず時間を流し、タイブレークに突入。タイブレークは25y地点から攻撃を行い、野球のように表裏の攻撃を行い、裏の攻撃終了時点で得点の多いチームの勝利となる。コイントスにより後攻を選択した日本、アメリカの攻撃を抑えFGに追い込む。成功。日本の攻撃開始。冨澤のパスなどで8yまで進むもFGを選択。ここはK金親が慎重に決め、同点。2回目のタイブレークは攻守が入れ替わり、日本の攻撃からはじまった。古谷のランで6y、パス失敗をはさみ、再び古谷のランは2yに終わり第4ダウンFGを狙うもわずかにそれ無得点。この裏の米国を止めなければならなくなった。 アメリカはFGを決めれば勝ちという状況の中、徹底したランを展開。日本守備はファンブルフォースを狙い、激しいタックルを繰り返すが、ずるずると進まれる。ついに第4ダウン、23yのFGとなった。運命のキックは日本代表のブロックの手の上を越え、ポストの間を通過。成功。結果23−20で日本の3連覇の夢はついえた。 |
日本ベンチ前に駆け込み全員が重なりあい喜びを爆発させるアメリカ代表。ボールがあった6y地点に崩れ落ちる日本代表。死力を尽くしたゲームの幕切れはあまりにも残酷だった。
しかし、アメリカの喜びを見て感じたのは彼らもまた本家のプライドをかけ、必死に戦ったのであろう。 最高のゲームを見ることができた。スタンドのファンも一体となり、日本のピンチには激しいノイズを出し、好プレーには多きな歓声が上がり、負傷者には温かい拍手が沸きあがった。この日、日本のフットボールの歴史に新たなページが書き込まれたことは間違いない。日本の挑戦は続く。目標の打倒アメリカまで。