OnwardSkylarks
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2006Xリーグ 

オンワードスカイラークス VS 鹿島ディアーズ

スコア
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードスカイラークス 3 14 0 7 24
鹿島ディアーズ 0 7 14 0 21


チーム記録
チーム名 OS 鹿島ディアーズ
ファーストダウン(ラン−パス−反則) 14 20
パス (試投-成功-インターセプト) 16-8-2 5-13-2
  (獲得Yds) 121y 132y
ラン (回数-獲得Yds) 40−175y 51−204y
攻撃 (回数-獲得Yds) 56−296y 76−336y
反則 (回数-喪失Yds) 2−15y 2−10y
ファンブル (回数-喪失Yds) 1−0 1−1
フィールドゴール (回数-成功) 1−1 1−0
TIME OF POSSESSION    


得点経過
チーム 時間 Play Player(s) yds TFP Player(s) G/NG
OS 1 11:14 フィールドゴール #3福田 37y      
OS 2 1:42 ラッシュ #39石井 3y キック成功 #3福田
OS 2 7:20 ラッシュ #15伊藤 10y キック成功 #3福田  
鹿島 2 14:17 フィールドゴール #32平手 2y キック成功 #26鹿島  
鹿島 3 9:41 ラッシュ #10尾崎 49y キック成功 #26鹿島  
鹿島 3 12:56 ラッシュ #29池場 10y キック成功 #26鹿島  
OS 4 1:59 ラッシュ #4石川 10y キック成功 #3福田  


ラッシング
NO NAME 回数-距離  TD
#20 杉原 8-28y  
#31 杉澤 13-61y  
#13 冨澤 4-36y  
#39 石井 1-3y 1TD
#10 小島 10-23y  
#15 伊藤 2-13y 1TD
#26 金子 1-1y  
#4 石川 1-10y 1TD


パッシング
NO NAME 回数-成功-INT 距離 TD
#13 冨澤 1-0-0INT 0y 0
#10 小島 15-8-2INT 121y 0


レシービング
NO NAME  回数-距離 TD
#25 前田 1-21y 1TD
#7 井本 1-18y  
#88 福田 1-24y
#80 吉野 1-16y
#31 杉澤 2-21y
#15 伊藤 1-1y
#87 武井 1-20y
#20 杉原 1-1y


QBサック
NO NAME  回数 距離 
#40 1 6y
#51 小島 1 9y


フィールドゴール
NO NAME 回数   成功  距離
#3 福田将人 1 1 37y


ファンブルリターン
NO NAME  回数 距離 
#5 和地 1 0y


パント
NO NAME  回数 距離  最長  平均 
#3 福田将人 5 169y 50y 33.8y


インターセプト
NO NAME  回数 距離 
#44 石橋 1 5y
#21 1 0y


キックオフリターン
NO NAME  回数 距離 
#80 吉野 1 8y
#20 杉原 3 64y


パントリターン
NO NAME  回数 距離 
#28 杉山 1 12y
#20 杉原 1 12y

試合コメント

ゲームレポート


決勝の地、京セラドームは冬晴れのなか、その特異な形状を鈍く輝かせている。ついにオンワードスカイラークスはこの約束の地にたどり着いた。リーグ戦全勝、ファイナル6ではディフェンディングチャンピオンのオービックシーガルズを破り社会人王者への挑戦権を手に入れた。対する相手は、イーストディビジョン最終戦にて横浜スタジアムで10対6という激闘を演じた鹿島ディアーズである。ディアーズは我々にリーグ戦で敗戦した後、アサヒビール、松下電工という強豪を連破し、勢いに乗って、リベンジを狙っている。今日のこの試合はお互いのプライドを賭けた再戦となり、激戦は必至である。


市瀬ヘッドコーチを先頭に入場する
オンワードスカイラークス。
ボウルゲームならではの国家斉唱に臨む。


NFLジャパンによる花火やスモークなどの華やかな演出のなか、オンワードスカイラークスが入場すると1塁側を埋め尽くした大勢のファンのボルテージは一気に跳ね上がった。市瀬ヘッドコーチを先頭にチームが入場し次いで、ベスト11の入場である。今回のベストイレブンはキックオフカバーチームである。キッキングチームの活躍がこの試合の命運を分けるというメッセージであろう。アイオブザタイガーをBGMに若手の元気頭、ルーキーLB#55近藤を先頭に思い思いのパフォーマンスで登場するさまは本場のスーパーボウルさながらである。華やかな入場が終わると、一転して荘厳な雰囲気のなかでの君が代の斉唱である。激戦の前の静謐な瞬間である。続いて行われたコイントスでオンワードスカイラークスはキックリターンを選択。いよいよ試合開始である。
コイントスでレシーブを選択


午後3時オンワードスカイラークスのキックオフリターンで試合開始。短めのキックをWR#80吉野がキャッチするも、すぐさまタックルされ自陣23ヤードからの攻撃開始である。先発QBは#10小島、最初のプレーはRB#20杉原の左アウトサイドゾーンだが鹿島の出足が激しくノーゲイン、第2ダウンは小島がWR#7井本へ絶妙のタイミングのパスを投げ込み18ヤードゲイン。続いて杉原のアウトサイドゾーン、交代したQB#13冨澤のQBスイープで敵陣へ進むが、ホールディングの反則で罰退し、次のプレーも鹿島のセフティブリッツに会い、後退させられロールアウトのパスも1ヤードにとどまる。第3ダウンでRB#31杉澤の左アウトサイドゾーンで12ヤード進むも、ダウン更新には至らずここはパントとなった。P#3福田のパントは敵陣11ヤードでデッド。最初の攻撃シリーズは得点には至らなかったが相手を奥深く押し込むことに成功した。
先発QB小島の指揮するオフェンス


一方、ディアーズは意表をついたオプション攻撃を展開してきたが、DB#24ミッチェルのタックルで5ヤードのゲインに抑えた。その後はパスで一度ダウンを更新されるも、LB#55安川、主将#52城ヶ滝らの好タックルで第3ダウンロングに追い込むと、ここでこの試合最初のビッグプレーが飛び出した。ディアーズのパスをLB#44石橋がインターセプト、リーグ最終戦のデジャブのようなシーンに京セラドームは激しく盛り上がった。敵陣43ヤード、絶好のチャンスをオンワードスカイラークスは逃さなかった。QB小島が指揮する攻撃はRB#31杉澤のランWR#88福田奨への24yパスで一気に敵陣18yへ進む。しかしここからのディアーズディフェンスは堅固で、#10小島のスイープ、#31杉澤のインサイドゾーンのノーゲインにおわり、第3ダウンには#10小島はサックを喫してしまった。しかしここはK#3福田が37yのフィールドゴールを難なく決めて3対0と先制した。


ソロタックルを決める主将城ヶ滝 最初のビッグプレーは石橋のインターセプト


オンワードスカイラークスのキックオフで試合開始だがこのキックを53yリターンされ鹿島はOS陣38yから攻撃を開始。パワーオフタックルやドローで前進を計るが、LB#9畑、DL#40岸らの好タックルで前進を阻む。ディアーズのホールディングの反則もありここはパントで窮地を脱した。このパントはタッチバックとなりオンワードスカイラークスは自陣20yから攻撃開始。RB杉原のランはゲインできなかったが、第3ダウンロングでQB小島はサイドライン際の#80吉野に絶妙のパスを決め、ダウン更新。#31杉澤へのスクリーンで6ヤードゲインすると、またもや小島からTE#87武井へ20ヤードのアウトパスを決めた。このパスで敵陣へ入ると、今度は前田へ鋭いパスが決まり21yゲイン。ついでRB杉澤へスクリーンパスを決め3ヤードまで進むと最後はショットガン隊形からRB#39石井が右オフガードを衝き、エンドゾーンへ踊りこんだ。待望のタッチダウンで10対0.自陣20yから9プレーの見事なドライブであった。ここまで小島のパス成功率は100%である。ランだけではないという小島の意地も爆発した。


武井の絶妙のキャッチ 石井の3ヤードTDラン


今度は、オフェンスの好ドライブで充分にアジャストする時間と休息を得たディフェンスがまたもビッグプレーを炸裂させた。ディアーズは自陣31yからの攻撃でパスを試みたがこのパスをDB#21堀がインターセプト。瞬時に攻撃権を奪い返した。ここからオンワードスカイラークスは#20杉原のラン、小島のスニークでダウンを更新するも、その後のパスを決めることができず、パントに終わった。しかし、ディフェンスの激しいプレーは途切れることなくディアーズのオフェンスを寸断する。LB#51水戸部、DB#24ミッチエルらがランプレーを確実にしとめると、第3ダウンに鹿島がスクリーンパスを投じるとこのレシーバーへLB#9畑、DB#24ミッチェル、DL#94矢部らがギャングタックルを見舞うとレシーバーはボールをファンブル。このボールをDB#5和地が押さえまたも攻撃権を奪いかえした。2度目ののディフェンスのターンオーバーにオフェンスも奮起し、敵陣28yから杉原、杉澤のランで10yまで進むと、QB小島はエンドゾーン左奥に走りこんだWR#80吉野に絶妙のフェイドパスを投げる。タッチダウンかと思われたが相手DBがこのボールを叩きだし、失敗。しかし次のプレーで、ショットガン隊形のQBの位置にRB#15を配置し、QB小島はレシーバーの位置にセット。この隊形からスナップを受けた伊藤は直接中央をアタックし10yを突進しタッチダウン。一気に17対0と点差を拡げた。


激しいタックルでファンブルフォース 伊藤の10yTDラン


前半で一気にオンワードスカイラークスに傾いた流れを奪い返そうとディアーズも反撃を開始。プレーアクションパスや、パワーランで進むがオンワードスカイラークスDL#40岸のQBサックなどでOS陣36ヤードでパントに追い込んだ。深い位置からのパントでここでよいカバーをされると次の攻撃は厳しい位置を強いられるが、このパントをDB杉山が判断良く、リターンし危険を回避した。この杉山の好プレーでオンワードスカイラークスは29yから攻撃を開始するが、最初のプレーで小島から井本へのパスはインターセプトを喫してしまった。相手のDB佐野選手はリーグトップレベルの技術を持つ選手で、このインターセプトは小島の失投ではない。
DL岸のQBサック


前半残り時間も少なくなり、最後のチャンスと見たディアーズはランプレーで時間を消費しつつ前進を計る。ディアーズ本来の重厚なランプレーで次々とダウンを更新し、最後は2ヤードを押し込まれて17−7とされてしまった。点差を詰められたが、接戦になることは覚悟のうえである。後半はさらなる波乱もあるであろう。

後半は、オンワードスカイラークスのキックオフで試合開始である。ディアーズ最初の攻撃はブーツレッグパスだったが、DL#41中村のプレッシャーでこれは失敗に終わる、しかしここから鹿島の怒涛のラン攻撃が始まった。インサイドゾーンを中心に次々とダウンを更新し、前半とは打って変わった勢いで進み続けるがOS陣30ヤード付近で大3ダウンとなり、DB#21堀のブリッツによるプレッシャーやDB#12三浦の好カバーでパントに追いこみタッチバックとした。一方前半の勢いを維持したいオンワードスカイラークスオフェンスだが、ディアーズディフェンスも迫力をまし、前進を阻まれる。第3ダウンでパスに出たがここで痛恨のインターセプトを喰らい、攻撃権を奪われたしまった。OS陣41yで攻撃を開始したディアーズはインサイドゾーン、TEへのパス、QBランなどで前進を続けゴール前7yからQBドローでついにタッチダウンを奪われてしまった。キックも成功しこれで17−14。前半の貯金はついに3点になってしまった。この後も鹿島の攻守は激しさを増し、OSオフェンスは3アンドアウトでパントで陣地を挽回する展開となってしまった。勢いに乗るディアーズはフィールド中央付近からの攻撃で復調したランプレーで一気にOS陣1yに進入。最後はRBが左オフタックルに飛び込んでタッチダウン。逆転を許してしまった。


三浦選手のパスブレイクアップ 相手QBにプレッシャーをかけるLB青木


第3クォーターも終盤、このままディアーズの流れに飲まれないためには早い段階での逆転が必要である。自陣43yからの攻撃で#10小島が剛脚を披露した。左のQBスイープで一気に敵陣24yまで走りこむと、今度は#13冨澤がインサイドを衝き4yゲイン。続いて#31杉澤がインサイドを連続してアタックして敵陣14yでダウン更新。ここでクォータータイムとなりいよいよ最終章へ。敵陣14yから#15伊藤のインサイドゾーン、#31杉澤のインサイドゾーンで前進し、敵陣5yで第3ダウン1y。ここでダウン更新を狙いQB小島はスニークで潜り込むが、数インチ足りず第4ダウン。オンワードスカイラークスベンチはここでフィールドゴールチームを送り込む、敵陣5ヤード、右ハッシュ。距離はないが角度がきつく難しい場面である。ここでディレイオブザゲーム(遅延行為)の反則で5y罰退。しかしこの反則は次のプレへの伏線であったことは、この時点では誰も気づいていなかった。5y下がって蹴りなおしの体勢に入るとセンター#57山本和のスナップは正確にホルダー#4石川のの手に吸い込まれた。次の瞬間石川は猛然と立ち上がり一気にスクリメージラインに突進した。オフェンスライン志摩、関野、TE武井、ウイング金子の完璧なブロックで誰にも触られることなく石川はエンドゾーンを陥れた。逆転。予想外のプレーにドームは騒然とする。狂乱するOSサイドライン。続くトライのキックは石川がきちんとホールドし、キッカー#3福田が決め24対21とリードを奪った。しかしまだ試合の残り時間は13分以上あり予断は許されない。


小島のランで一気に敵陣へ 周到に準備されたトリックプレーで石川はヒーローに


ここからのディアーズの反撃は熾烈を極めた。時間も充分あることから好調のランプレーを中心に前進を計るがオンワードスカイラークスディフェンスも必死に応戦し、激しいバトルが繰り広げられた。激しいヒットの応酬にグランドに倒れる選手も多くなるが、その中で奮迅の働きを見せたのがベテランLB#51水戸部である。ベンガルの異名を持つ大型ラインバッカーはまさに獲物を狙う虎の目でフィールドを凝視し、次々と獲物を仕留めていく。ディアーズの大型ラインのブロックを跳ね除けRBを倒し、ブリッツでは相手のブロックをジャンプしてそのままQBサックなど、まさに神がかり的なプレーを連発した。一方オンワードスカイラークスオフェンスも3点のリードで満足するはずもなく、QBを#10小島、#13冨澤を交互に起用し、前進を計るがディアーズの守備も厚く、お互いパントの応酬となった。そして、残り時間2分19秒。3点を追う鹿島最後の攻撃が始まった。


LB水戸部はブロッカーを飛び越えサックを決めると 会心のガッツポーズ。まさに虎の目。


自陣15yから攻撃のディアーズは3回のタイムアウトを残している。リードしているとはいえ、非常に危険な状況である。サイドライン際へのパスを決めアウトオブバウンズに逃げ、時計を止めようとするディアーズ、フィールド内で倒して時計を進ませようとするオンワードスカイラークスディフェンス。手に汗握る攻防が繰り広げられた。ディアーズは第4ダウンのギャンブルを成功させ、前進を続ける。タイムアウトを有効に使いながら、14プレーで22yまで進んで残り7秒。ディアーズは同点タイブレークを狙いフィールドゴールチームを送り込んできた。ボールは22ヤード地点にありゴールポストまでの距離は39ヤード。成功を祈るディアーズベンチは選手、コーチ、スタッフが手をつなぎサイドラインで固唾を呑んでいる。ボールがスナップされキッカーが蹴ったボールの距離は充分。だがわずかに右にそれた。失敗。その瞬間時計の針が0秒を表示した。試合終了。歓喜に沸くオンワードスカイラークス、うなだれるディアーズ。勝負の瞬間の光と影がドームを覆う。


同点を狙ったFGは失敗 歓喜するOSディフェンス


60分間の激闘についに終止符が打たれた。24対21。イーストディビジョンのライバル対決はオンワードスカイラークスが制した。前半はオンワードスカイラークスのペースだったが、後半はディアーズの猛烈な追い上げに遭い、逆転された。しかし今シーズンのオンワードスカイラークスは攻守蹴が信頼関係に裏付けられた一体感をもち、逆境にも揺らぐことはなかった。3年ぶり2度目のXリーグ制覇。クイーンのWE ARE THE CHAMPIONSが流れ、頭上からはきらびやかなリボンが舞い降りてくる感動的な演出にオンワードスカイラークスの選手は歓喜の涙を流す。市瀬ヘッドコーチを胴上げし、表彰式が始まった。


市瀬HCの胴上げ スタンドのファンに喜びを伝える主将城ヶ滝




さあ、次は最終章ライスボウルである。ジャパンXボウルの翌日に行われた甲子園ボウルにおいて、関西学院との激闘を45対43で制した法政大学トマホークスが相手である。トマホークスはスピードと身体能力の高い選手が多く、非常に危険な対戦相手である。オンワードスカイラークスにも卒業生が多く在籍し、いずれの選手も高い能力を誇っている。あと2週間今季積み上げてきたものを磨き上げ、学生王者に対し、全力で対峙したい。




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