ゲームレポート
春のビッグゲームパールボウル。オンワードスカイラークスにとっては創部初年度に初優勝した思い出ぶかいボウルゲームである。今年の予選トーナメントではライオンズと日産を破り、準決勝ではディフェンディングチャンピオンのオービックを壮絶なオフェンス合戦で試合終了間際にやぶりついにこの日東京ドームの舞台にたどり着いた。午後7時のキックオフを前にさまざまなセレモニーが行なわれ華やかな雰囲気に包まれる会場にはぞくぞくと観客が詰め掛けている。
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| 試合前練習を終え、チーム全員で精神集中をする。 |
一転、気勢を上げ感情を高めて試合に臨む |
午後七時、富士通のキックオフで試合は始まった。#20杉原のリターンを警戒した富士通は高く短いキックをけり#36大谷がこれをキャッチし。キャッチと同時に激しいタックルでリターンはできずに自陣20ヤードからの攻撃開始となった。この最初の攻撃シリーズは富士通ディフェンスの出足がよく3回でパントに追いこまれてしまった。
逆に富士通は自陣36yから攻撃を開始。OS守備陣は富士通看板のランプレーはとめるものの要所でブレナン選手や河瀬選手にパスを通され自陣15yまで攻め込まれた。ここでエース森本選手に15ヤードのTDランを許し、先制点を献上してしまった。PATも成功し7対0である。追いつきたいOSは#20杉原の好キックオフリターンを足がかりに#15ルーキー伊藤のラン、#17井上へのロングパスなどで敵陣20ヤードまで進んだ。しかしここからの富士通ディフェンスが激しく結局フィールドゴールに追い込まれた。しかしこのFGは左にそれ、得点にはいたらなかった。この後はOSのパント時にスナップミスが発生し自陣20ヤードで富士通のリカバーされるというピンチも、レジーミッチェルのインターセプトで窮地を脱した。しかし自陣1ヤードという非常に厳しい状況でパントに終わり引き続き厳しい状況は続いている。だがOSディフェンスは健闘し10ヤードで第4ダウン1ヤード#20森本選手のブラストプレーをLB#44石橋選手がロスタックルに仕留めまたまた窮地を救ってくれた。
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| 井上への31ヤードパス成功 |
富士通のラン攻撃を止めるOSディフェンス |
自陣13ヤードからの攻撃権を得たOSは#13QB冨澤から#7井本への27ヤードパスを手始めに、#80吉野への22yプレーアクションパスや#31杉澤のインサイドゾーンなどで敵陣41yまで進むとここで一気にTDを狙いロングパスを投げたが富士通のカバーがよくエンドゾーンでインターセプトを喫してしまった。エンドゾーン内でのインターセプトなのでタッチバックとなり富士通は自陣20ヤードから攻撃を開始、ここでランプレーでロングゲインを許してしまいなおかつ、パーソナルファウルを犯し、自陣43ヤードまで攻め込まれた。富士通はここで一気に得点を狙いスペシャルプレーを繰り出してきた。リバースパスは#5
SF和地英次郎が反応よくインターセプトしたがここで守備側にインターフェアの反則が発生。27ヤードでファーストダウンを与えてしまった。ここから富士通はランプレーと早いタイミングのパスでタッチダウンを狙ったが、LB#9畑のタックル、CB#12三浦のパスカバーでゴール前6ヤード、4ダウンフィールドゴールに追い込んだ。このキックはスナップが乱れホルダーが走ったが、DB#23山下がこれを阻止。富士通の追加点を防いだ。
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| 今春大きく成長した#80吉野太郎選手 |
FGを阻止し喜ぶ#44石橋、#99青木ら守備陣 |
しかし、OS攻撃は自陣6ヤードと非常に厳しい位置からの攻撃開始である。QB#13冨澤は富士通のブリッツを警戒し、RBへのフラット、スイングなどオープンへのパスと#31杉澤、#20杉原のランなどで前進し、#25前田への21yパスで敵陣36ヤードまで進み、ここでタッチダウンを狙ったロングパスを投げるもまたもインターセプトを喫してしまった。この後はお互いに1シリーズづつを消化し前半終了。前半を終えて7対0。OS攻撃は富士通の激しいブリッツへの対応が課題である。守備は攻め込まれてはいるが粘り強く守っているので後半は早い時点で攻撃が得点を入れ、守備の負担を軽くしなければならない。ゲームは15分クォーター制。1TD差はあせる必要はまったく無い。落ち着いて追撃を期待したい。
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| 杉澤へのショートパスで活路を見出す。 |
前田のランアフターキャッチ |
ハーフタイムショーはオンワードスカイラークスの地元、相模原市からよさこいソーラン節のグループをゲストに御招きし、パフォーマンスをしていただいた。
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| こちらは「相模原祭人THE翼」の皆さん |
迫力の赤い衣装は「よさこい桂友会」の皆様 |
後半はOSのキックオフで試合開始である。富士通の攻撃は39ヤードから始まり、6プレーでOS陣38ヤードまで進んできたが、OS守備はここでも辛抱強く守り、パントに追い込んだ。しかしこのパントカバーが素晴らしくOSはまたも自陣1ヤードからの攻撃を強いられた。OSはQBに#10小島を投入し、足を生かした攻撃を展開するがここは3ヤードを残しパントに終わってしまった。逆にフィールド中央から攻撃を開始した富士通はブレナン選手に2連続でパスを成功させると14ヤードからの攻撃でTDパスを成功させた。PATも成功させ14対0と点差を拡げられてしまった。OSは反撃の足がかりを探そうとQB#10小島の機動力を生かした展開をするもパントに終わる。これに対し富士通はFGで3点を追加し17対0とじわじわと点差を拡げていく。これ以上点差を拡げられると苦しくなるOSはQBを#13冨澤と#10小島を交互に起用し、局面の打開を図るが逆にインターセプトを喫してしまった。続く富士通の攻撃シリーズはOS守備が奮起し、3アンドアウトでパントに追い込むと、富士通パンターは低いスナップにひざを着いてしまいボールデッドとなりOSは敵陣37ヤードという絶好のポジションで攻撃権を得た。この好機に#10小島は#7井本にパスを成功させるも、後が続かずサックを喫してまたもパントに終わった。
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| 小島と冨澤を交互に起用し前進を図る。 |
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4Qに入っても富士通は積極的な守備を展開し、OS攻撃を要所で止めてしまう。逆に第4Q半ばに富士通攻撃は自陣38ヤードから11プレイを費やしOS陣13yまで攻め込み、30yのフィールドゴールを成功させ20対0とした。次のシリーズでついにOSの攻撃が炸裂した。自陣28ヤードからQB#10小島が敵陣22yまで一気に走りこむと交代した#13冨澤が#7井本へ22ヤードTDパスをヒット。この日初得点をようやく挙げ、20対6(PAT失敗)とした。続くキックオフはオンサイドキックを敢行、新人LB#95近藤選手が見事にこのキックをリカバーしふたたび攻撃権を得た。残り時間は5分あまり、逆転の可能性はまだ充分に残されている。QB冨澤と小島は交互に自らの足を絡めて必死に前進を図るが富士通も渾身の守備を見せ、この時間帯は次々とフィールドに倒れこむ選手が増えた。10プレーでゴール前11ヤードまでたどり着き第4ダウン。エンドゾーンWRにパスは届かず得点にはいたらず、攻撃権は富士通へ。ここでOS守備はタイムアウトを効果的に使い、パントに追い込み最後のチャンスを攻撃に回してくれた。QB小島から#88福田、#7井本へのパスは失敗したが、第3ダウンで冨澤が#80吉野に24ヤードパスを決めた。ダイビングキャッチをした吉野はその場で起き上がれなかったが観客席からの大声援を受け、サイドラインへ戻った。敵陣へ入りTDを狙い投じたパスはこの日4度目のインターセプトになり試合は終了した。20対6完敗である。しかしながら今春大きく成長した若手選手たちはこの決勝の舞台でも素晴らしいパフォーマンスを見せ、秋への期待を膨らませてくれた。
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| 相手WRをカバーするDB山下、レジー、LB安川 |
QBにプレッシャーを浴びせるLB藤本 |
ヘッドコーチコメント
春の目標であるパールボウル優勝は達成することはできなかったが、負けたことによって、修正しなければいけない箇所を再確認することができた。修正すべき箇所をより高いレベルにもって行き完成度をあげたい。日本一という明確な目標に向かって日々競争しているので、個々のレベルも上がり、自然にベテランと新人が融合している。チームに手ごたえを感じている。秋のシーズン大いに期待してください。
主将 城ヶ滝選手
富士通は1つ1つのプレーコールの完成度の高さがあった。常に1手先を読んだプレーコールでコーチの考えがチームに浸透しているのを感じた。自分たちにはシーガルズ戦の時にあった挑戦者という気持ちが足りなかった。秋に向けて普段の練習から常に自分たちは挑戦者なんだという気持ちを忘れず、アタックし続けます。
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