「ジャパンXボウル制覇!苦難の末に栄冠をつかみ社会人NO1の座を獲得。」
ついに決戦の日がやってきた。社会人日本一を決めるジャパンXボウル。今年から名称を変更し新たなるXリーグの歴史を作るために装いを新たにした日本社会人選手権。その栄えある第一回大会にチャンピオンの名を刻むのは誰か?雌雄を決する時がきた。
試合開始は午後7時だが5時に開場した東京ドームには試合開始を待ちきれない熱心なファンが姿を見せ始めている。ウォームアップをするオンワードスカイラークスの選手たちに緊張の色は見られない。
選手入場が始まる。まずは3塁側からシルバースターの入場。続いてオンワードスカイラークスの入場である。オンワードスカイラークスのベストイレブンはオフェンス、ディフェンスのラインを中心に選考されている。
今季好調のオフェンスを支えた、アンサングヒーロー(賞賛されない英雄たち・縁の下の力持ち)たちが次々に誇らしげに入場してくる。鴨志田、畠山、沖濱、中村、関野5人のオフェンスラインのスターターはプライドを胸に黙々と冨澤のパス、加畑のランを支えてきた。そしてOSの誇るディフェンスラインたち獰猛、狡猾、俊敏、豪快な早崎、矢部、曽我部、町田4人につづきキッキングゲームの主役キッカー福田。そして今季大きく飛躍したQB冨澤が両腕を高く上げフィールドに登場するとひときわ大きな歓声がドームを揺らした。
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| ベスト11の入場 #72沖浜 | #91曽我部 | 国家斉唱する#56町田 |
規律正しく両チームがサイドラインに整列し国歌斉唱が始まるとざわめいていたドームに緊張感が漂った。
いよいよキックオフ。キッカー#3福田将人のキックで試合開始。OSカバーチームは敵陣27ヤードでタックルをきめシルバースターの攻撃開始。OSはいきなり相手QBにプレッシャーをかけパスを失敗させると、第2ダウンのスクリーンパスもCB#24レジーミッチェルが2ヤードのロスに仕留めると第3ダウンのランプレーもわずか2ヤードに押さえ最初の相手攻撃をパントに追い込んだ。
ここから自陣40ヤードという好位置からの攻撃となったが、冨澤のパス、加畑のランともに押さえ込まれこちらもパントに追い込まれた。両チームの守備陣の健闘がこの試合のキーポイントなりそうだ。福田のパントにより相手を20ヤードまで押し込むと、2回のラン攻撃を抑え第3ダウンパスに出たシルバースターQBを#94DE矢部祐介が猛然とラッシュしQBサックにしとめまたもやパントに追い込んだ。ここでキッキングチームのビッグプレーが出た。シルバースターパントチームに対し左側から猛然とラッシュしたDB#14新井聖士がパントをブロックするとカバーに回っていたDT#56町田篤志がこのボールを拾い上げエンドゾーンに駆け込んだ。スペシャルチームの得点はチームに勢いを与える。
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| LB#54高橋・NB#14新井・DT#1高田らの守備 | サックを喜ぶ矢部 | 町田のリカバータッチダウン |
反撃したいシルバースターは重量ランニングバックのランを中心に前進を図り、ダウンの更新を狙った第3ダウン3ヤード密集を抜け出しロングゲインになると思われた瞬間、後ろからタックルしたLB#44石橋博一が見事にファンブルフォースし、このボールをDB#11西村尊幸がリカバー。またもや守備陣によるビッグプレーが出た。しかしこのチャンスをオフェンスは生かせずパント。
この後OSは押し気味に試合を進めるも、さすがに接戦を制し勝ちあがってきたシルバースターも粘り両チームとも一進一退を繰り返し、試合は膠着状態になった。2Q序盤にはQB#10小島崇嘉を投入しWR#25前田一之、#80浦輝大、#81神英幹らへのパスを決め敵陣15ヤードまで攻め込みフィールドゴールのチャンスを得るが失敗。またもや膠着状態になった。
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| 途中出場で活躍の#10小島 | 火の玉のような突進を繰り返した#34加畑 |
その後のOSオフェンスは緊張からか反則が連続し、パントをブロックされてしまった。シルバースターはこのチャンスを確実にランで前進し、最後は1ヤードをねじ込み前半終了間際に同点に追いついた。
同点でむかえたハーフタイム、ロッカーではダニエルリンズヘッドコーチの檄が飛ぶ。「ディフェンスはこのまま、集中して確実にタックルしよう。オフェンスは自分たちの本来の力を見せよう。」選手たちにもあせりの色は見られず後半に向け自信あふれる表情を見せている。しかしまだ自分たちの実力を出し切っていないもどかしさはあるようだ。後半の爆発に期待しよう。
後半はOSのキックオフリターンで開始である。自陣35ヤードまでリターンしたOSは加畑の骨身を削るようなランと#7WR井本圭宣の21ヤードパス冨澤自らのラン、WR#2渡部軌大の執念のパスキャッチなどで14プレーを費やし残り1ヤード、新人HB#26金子宗樹が1ヤードをねじ込み待望の追加点を奪った。PATは失敗したが、リーグ戦では見られなかった泥臭い、しかし勝利への執念に満ちた堂々のドライブであった。息詰まる守備戦の中での貴重な追加点である。
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| #7井本執念のランアフターキャッチ | #26金子が1ヤードをねじ込む |
続くシルバースター攻撃をパントに追い込み、追加点に意気込んだわけではないが、エース加畑が痛恨のファンブルロスト。自陣28ヤードからのシルバースター攻撃を抑えるもののフィールドゴールを決められてしまい、点差はわずかに3点。この3点をめぐり息詰る守備戦が展開された。OS攻撃もこの3点を守りきり逃げ切る作戦ではなかったが、粘り強いシルバースター守備を切り崩せず、得点には至らない。しかしOS守備が最高のパフォーマンスを見せ、逆転を狙うシルバースターの重厚なランを要所で断ち切り、2度目のファンブルフォースを強いる。手痛いファンブルをしてしまった加畑も5回連続キャリーなどでボールを確保し、前進を図るも得点には至らない。しかし疲れを見せない加畑の突進は時間を消費し、第4Q残り時間42秒となった。
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| 相手ランニングバックをしとめる#6時本 | キャプテン#21市川・LB#99青木らのギャングタックル |
シルバースターは自陣41ヤードから逆転をかけて最後の攻撃にでた。最初のロングパスをDB#3西村のナイスカバーで防ぐと、第2ダウンにはDB新井らの猛烈なプレッシャーでインテンショナルグランディングの反則を犯し(故意の投げ捨て)第3ダウン25ヤード、幕切れはあっけなかった。シルバースターのショットガン隊形からのスナップがゴロになりこのボールを突進したDL#37早崎暁生がリカバー残り時間26秒ボールはOSのものとなった。QB冨澤は慎重にニーダウンし時計を進め、最後は勝利のカウントダウンの歓声に包まれ、勝利を手中に収めた。
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| 表彰式でのキャプテン市川 | バイスキャプテン早崎 | バイスキャプテン鴨志田 |
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| LB城ヶ滝 | MVP加畑 |
試合後の表彰式では加畑が33回のランでMVPに選ばれたが影のMVPはOS守備陣ある。リーグ戦より数倍強力になったシルバースターのラン攻撃をしのぎ、最後まで集中を切らさなかった。まさに攻撃が厳しいのであれば守備、キッキングががんばる三位一体、チーム一丸で勝ち取った貴重な勝利であり、今季最大の苦戦をものにした経験は必ず今後に生きるであろう。さあ次はいよいよ学生チャンピオンとの頂上決戦。近年は学生の勝利が続いているがOSは今季最高の試合をして、最高の新年を迎えたい。
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