Xリーグ秋季リーグ戦第三戦の相手は日産スカイライナーズだ。スカイライナーズはXリーグの中でももっとも洗練されかつ破壊力あるオプション攻撃を使う強豪チームである。歴史も古く社会人アメリカンフットボールチームの中でも草分け的存在である。今季ここまでの成績は1勝1敗でファイナル6進出をかけて全力でオンワードスカイラークスに挑んでくるはずだ。
午後3時ちょうどスカイライナーズのキックオフで試合開始。オンワードスカイラークスリターナー#24レジ−ミッチェルのリターンは31ヤードで自陣40ヤードから攻撃開始。この日の最初のプレーはWR#2渡部軌大へのパスで10ヤードゲインし、ダウンを更新するも後が続かずパントとなった。立ちあがりのシリーズで珍しく冨澤のパスは浮き気味だったのが気になった。続く日産攻撃はオンワードスカイラークス守備陣が手堅くとめ3プレーでパントに追い込み自陣21ヤードから攻撃開始。WR#81神英幹へのパスでダウンを更新するも反則で罰退し、パントになってしまった。今日のオンワードスカイラークスオフェンスは今一つエンジンのかかりが遅い。逆に日産は自陣38ヤードからフルバックのダイブを中心にじりじりと前進し9プレーを費やしOS陣に侵入し、最後は32ヤードのフィールドゴールを成功させた。先制されて目が醒めたかのように次の攻撃ではQB#13冨澤優一がRB#39石井光暢、WR#88福田奨、#25前田一之、#22安部奈知らへ4回連続で次々とパスをヒットさせると最後はまたもやパスを投げ、#80浦輝大へ21ヤードのタッチダウンパスを成功させた。PATもK#3福田将人が決め7対3と逆転。
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| RB#39石井光暢 |
突進するTE#22安部奈知 |
#80浦輝大のTDパス |
試合開始直後は冨澤のパスが上ずっていたがこのシリーズでは完璧なコントロールでパスを決めまくった。守備陣は相変わらず危なげなくランプレーをとめて3プレイパントに追い込んでいる。2クォーターに入り1度パントを蹴ったものの自陣24ヤードからの攻撃で、RB#34加畑康弘のランとWR#88福田奨、#81神英幹、などのパスで10プレーを費やし敵陣27ヤード攻め込んだところで冨澤から福田奨へ26ヤードのロングパスが成功。タッチダウンかと思われたが惜しくも1ヤード足りずゴール前1ヤードからファーストダウンの攻撃。ここで前節から好調の#34RB加畑が左サイドに突進し1ヤードのタッチダウンを獲得。PATも成功し、14対3と点差を広げた。
しかし次のキックオフカバーで日産に大きく返され自陣の41ヤードからの攻撃で日産QBがスクランブルし一気にオンワードスカイラークス陣1ヤードまで進むとQBスニークでタッチダウンを奪われてしまった。これで14対10となり4点差に詰め寄られた。突き放したいオンワードスカイラークスはビッグプレーで応酬した。日産キックオフのボールをリターナー#24レジ−ミッチェルが49ヤードのビッグリターンで日産陣36ヤードまでボールを運ぶと次のプレーで#13冨澤から#88福田奨へ36ヤードの完璧なポストパスを決めタッチダウン。20対10とした。PATはボールをホールドできず失敗に終わったが、相手に得点された直後の2つのビッグプレーで電光石火のタッチダウン。試合のモメンタム(流れ、勢い)を相手に渡さない貴重な得点であった。この後の日産の攻撃を危なげなく止めて前半終了。
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| ビッグリターンした#24レジ−ミッチェル |
タッチダウンを決めた#88福田奨 |
ディフェンス陣のギャングタックル |
ハーフタイムをはさんで後半へ入る。20対10とリードはしているが日産もファイナル6進出をかけて必死に逆転を狙ってくるはずだ。油断はならない。ハーフタイムには前半の課題、日産の攻守の傾向などを確認し後半に備えた。
後半は日産のキックで試合再開。ここからの日産攻撃を3プレーでパントに追い込んだが、パントボールの転がりがよく、オンワードスカイラークスは自陣5ヤードからの攻撃を強いられた。きびしい状況からの攻撃だったが、#34加畑の3連続ランで危険地帯を抜け出すとここから一転してパス攻撃に転じ、WR#25前田一之へ32ヤード、#88福田奨へ8ヤード、#80浦16ヤード、再び前田32ヤードと長短織り交ぜ4連続パス成功しゴール前2ヤードへ、ここからまたもや#34加畑が突進しタッチダウン。PATも成功し27対10とし、後半最初の攻撃シリーズで点差を広げ試合の主導権をがっちりと掴んだ。
次の日産攻撃も3プレイ6ヤードのゲインに抑えると波に乗るオンワードスカイラークス攻撃は#13冨澤のスクランブルを交えわずか4プレーで相手陣6ヤードへ進むと今度はベテランWR#2渡部軌大へタッチダウンパスを成功。PATも成功し34対10とした。
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| #25前田一之のランアフターキャッチ |
#52城ヶ滝・#1高田・#91曽我部
らのディフェンス |
TDを祝福される#2渡部軌大 |
ディフェンスは危なげなく日産オプション攻撃を止めている。しかし意地を見せる日は第4クォーターに入ると徹底したオプション攻撃を展開しすべてランプレーでオンワードスカイラークス陣24ヤードまで進むと31ヤードのフィールドゴールを成功させ34対13とした。しかしこの日のオンワードスカイラークスオフェンスはとられたらすぐ取り返す。日産の攻撃権を奪いにきたオンサイドキックをOL#72沖濱宣彦がリカバーし、フィールド中央付近からの攻撃でRB#39石井のパス、RB#27渡辺司のランで敵陣25ヤードまで進むと、ランプレーをフェイクした冨澤からTE#8寺島広高へ25ヤードパスがヒット。エンドゾーンへかけこんだ寺島はこれが学生、Xリーグを通じて初めてのタッチダウンで大感激していた。PATはトリックプレーからキッカーに入った#36大谷友宏がピッチを受けて3ヤードを走りきり2点を追加、合計得点を42対13とした。
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| FGブロックを試みるディフェンス陣 |
初タッチダウンをした#8寺島 |
トリックプレーから走る#24大谷 |
この後もディフェンスがきちんと押さえ、オフェンスはベテランQB#12田昌光を投入するがここは日産ディフェンスもふんばりこれ以上の得点は許さなかった。残り時間わずかとなり日産もパスを投げ最後も富士通戦で成功させたヘイルメリーパスを試みたが、オンワードスカイラークスDB#29樋口慶、キャプテン#21市川敏伸らのナイスカバーで日産の最後の望みを断った。
オフェンスは前節のアサヒビールシルバースター戦ではラン中心の展開であったが、今回はパス主体の攻撃で冨澤のパス成功率は69%であった。また、日産の繰り出すブリッツにもオフェンスラインがよく対応していた。
ディフェンスもオプション攻撃の軸となるフルバックのダイブをきちんと止めることができた。
終わってみれば42対13の快勝だったが、立ちあがりのパスの精度や、相手QBのスクランブル、スペシャルチームでの反則などまだまだ修正していかなければならない部分も多くある。次回の横浜スタジアムでのハスキーズ戦までにこの試合で出た修正点を実行してさらなるレベルアップをしていきたい。
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